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オール電化のメリット・デメリット

オール電化とは

「安全」「クリーン」であることが特徴のオール電化住宅が市場に出回るようになったのは、2000年代のことです。
燃焼ガスが発生しないオール電化設備は、高断熱化・高気密化が進んでいる現代の住宅には非常に適しており、オール電化を取り入れる家庭は年々増えています。
オール電化住宅では、キッチンや給湯、暖房などがすべて電気で賄われることになります。

ガスコンロの代わりにはIHクッキングヒーターを使用することになりますが、通常の100Vでは電力が足りないため、電圧を200Vに上げる工事を行なわなければなりません。
IHクッキングヒーターの「IH」というのは「induction heating」の略で、「電磁誘導加熱」という意味があります。
IHクッキングヒーターが登場したのは1970年代のアメリカのことで、日本では1990年代後半から市場に出回るようになりました。
火を使わないので安全で、小さな子供や高齢者のいる家庭にもおすすめです。

給湯に関しても、ガス湯沸かし器ではなくて電気温水器かエコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)を導入します。
エコ給湯は電気温水器よりも熱効率がいいというメリットがある反面、広い専用スペースがないと設置できず、しかも作動音がするのが難点です。

オール電化のメリット

オール電化のメリットというのは、ガス料金を支払う必要がないことにあります。
家を建てる際にガスの配管工事を行わなくても済むので、建設コストを削減できるというメリットも見逃せません。
炎が出ないので火災の心配がない点も、オール電化を導入するきっかけのひとつです。

さらに、太陽光発電機によって自家発電した電力も最大限に活用することができます。
夜間の安い電気料金と合わせれば、光熱費をかなり節約することも可能です。

オール電化のデメリット

オール電化を導入しようとすると、IHクッキングヒーターやエコキュートなどを導入するための費用がかなりかかります。
もうひとつ真剣に考えなければならないのが、災害などで停電になった際のことです。
停電になると、コンロも給湯もまったく使えなくなることは覚悟しなければなりません。
また、住宅を一旦オール電化にしてしまうと、再びガス工事をしたくなった時に大掛かりな工事をしなければならなくなります。

各電力会社ではお得なオール電化プランを用意していますので、オール電化をお考えでしたら、光熱費がトータルでどのぐらいになるのかを一度試算してみるといいでしょう。
オール電化住宅の年間電力使用量は、意外にも一般住宅の年間電力消費量よりも少なく、約3分の2になるので、結果的には節約につながるということになります。