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都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスの違い

私たちが家庭で使っているガスには、「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。
両方とも調理や給湯などに使えますが、ガスの成分や原料などは異なっており、それぞれに特徴があります。
まず都市ガスは、液化天然ガス(LNG-Liquefied Natural Gas)を使用しており、主成分はメタンです。
これに対してプロパンガスは液化石油ガス(LPG-Liquefied Petroleum Gas)を使用しており、主成分はプロパン・ブタンとなっています。

両者のガスの大きな違いのひとつは、空気に対する比重が全く異なるということです。
都市ガスの比重は0.5ですから、空気の約半分の重さということになります。
これに対してプロパンガスのほうの比重は1.5〜2.0と空気よりも重いのが特徴です。
このため、都市ガスの場合ガス漏れ警報装置は天井近くに取り付けるのに対して、プロパンガスのほうは床のすぐ上辺りに設置することになっています。

災害時にはプロパンガスのほうが便利

災害時など、何か起こった際にはプロパンガスのほうが復旧が早いと言うメリットがあります。
都市ガスですと、ガス管が破損した場合などは復旧にかなり時間がかかりますが、プロパンガスであれば戸別に破損のある部分だけを修理すればいいだけです。
プロパンガスは熱量も高く、火力が強いという性質があります。

都市ガスで使っていたガス器具はプロパンガスでは使えませんので、引っ越しなどで都市ガスからプロパンガスに変わった際には、ガス器具も買い替えなければなりません。
合わないガス器具を使用してしまうと、不完全燃焼をが起こることもあり、危険です。

都市ガスとプロパンガスの料金システムについて

都市ガスは主に都心部のみで使われているのに対して、プロパンガスは日本全国どこでも設置することができます。
都市ガスとプロパンガスのどちらを選ぶかで迷った時に、重要視するのはやはり料金だと思いますが、価格的にはプロパンガスが都市ガスよりも1.8倍〜2倍も高くなってしまいます。

ただし、都市ガスの料金というのは全国一律ではなく、かなり地域差があることも考慮しなければなりません。
ガス料金が安い関東の都市ガスと比較すると、九州の都市ガスは約1.5倍も割高になっています。

料金だけを見ると、都市ガスのほうがメリットがあるように思えますが、プロパンガスは都市ガスのように地下導管から引き込む必要はありませんので、初期費用が安くつくというメリットがあることも頭に入れておくことが大切です。
最近では電気とガスをまとめてお得な料金で利用できる会社も増えてきましたので、トータルな視点から見て最も料金がお得な物を選ぶようにしたいものです。