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定期借地権付きマンションのメリット・デメリット

定期借地権付きマンションとは

マンションを購入する際に、よく「定期借地権付きマンション」という言葉を耳にします。
実際にどのようなものなのかを把握している方は意外と少ないようなので、ここで詳しく解説しましょう。
定期借地権付きマンションというのは、マンションが建っている土地を地主から一定の期間借りる権利が付いているマンションのことです。

定期借地権というのは契約時に定められた契約期間を過ぎてしまうと、契約期間の更新ができないのが特徴です。
定期借地権が付いているマンションもあれば、一軒家もあり、一軒家の場合には契約満了時に借りていた土地を更地にして地主に返す必要があります。
マンションの場合には戸建てとは異なり、定期借地権は最大で50年の期限付きとなっています。
マンションを借地に建て、建物を所有する権利の他にもう一つ、借地権を複数の人が共有し地主に毎月借地料を払うシステムとがあります。

定期借地権付きマンションのメリット

土地は購入せず借りている状態なので、通常のマンションを買うよりも購入金額が安くすみます。
土地所有権のあるマンションでは固定資産税や都市計画税を支払う義務が生じますが、定期借地権付きマンションであればこれらの税を払う必要がないため、経済的な負担が軽減されます。

相場よりも安い価格で購入できるのも、定期借地権付きマンションの大きなメリットのひとつです。
都心部に建っているかなり立地条件のいいマンションでも、定期借地権付きということで通常のマンションの70%〜80%の価格で購入することができます。
ですから、50年以上住むつもりがなく、条件のいいマンションを割安で入手したいという人には定期借地権付きマンションがおすすめということになります。

定期借地権付きマンションの多くは神社仏閣や公的機関が所有している土地に建っていることが多く、そのため歴史的な建造物と同じ敷地内などといった、通常では考えられないような絶好のロケーションに住めるチャンスを得られるのが定期借地権付きマンションの特色です。

定期借地権付きマンションのデメリット

定期借地権付きマンションの最大のデメリットは、更新が一切できないということにあります。
ですから、最大でも50年しか住むことができません。
50年の契約期間が終了すれば、そのマンションを出て他の住居を新たに探さなければなりません。

それだけではなく、期間満了時には土地を更地にして地主に返さなければならないので、マンションの解体費用をマンションの住民が積み立てなければなりません。
住宅ローンの審査が厳しい傾向にあるのも定期借地権付きマンションのデメリットと言えるでしょう。